表札の制作例 2020-4
梅雨がなかなか終わらないですね。
先日、不調だったパソコンが起動しなくなり、初めて初期化しました。リカバリーディスクがなくて初期化したためにいろいろなソフトが消えてしまって、すこし苦労しています。改めて日々のデータの扱い方を考えさせられました。
最近の制作例の残り、そして切り文字を作る際の、木の断面をクローズアップしてみてもらおうとアップします。
ゾウの表札。ベースの板はウォルナット、切り文字がしゅり桜材です。
桜の切り文字の側面。ほんのり褐色の木肌そのままという感じで、正面から見た雰囲気とさほど変わらない印象です。 側面になんとなく木目がみえます。
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正方形に行書体のシンプルな浮き文字表札です。
こちらも切り文字は桜材。程よい硬さがありますので細かな筆の表現も切り出すことができます。
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正方形で対角線に英字の切り抜き、漢字浮き文字のレイアウトです。
こちらの表札の切り文字はホワイトオーク。正面からと側面の木の模様の違いはかなり大きいです。正面からは虎斑という模様が見え、側面からは交錯した筋が入ります。いつ見ても不思議で魅力的な杢目です。
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12cm正方形の表札。
ベースは桜で切り文字をホワイトアッシュにしています。写真での色合いはどちらもほとんど同じですが、桜は経年変化でもっと褐色になっていきますので違いが出てくるはずです。
ホワイトアッシュの切り文字側面。そもそも柾目と板目の違いもありますがこちらは板目の板。側面を見ると夏目冬目の年輪がはっきりしている、白色系の堅木です。
木の野球バットにも使われる木材です。
同じ素材でご住所のプレートも制作しています。
全部一枚にしてしまうとごちゃごちゃするので、このような作り方も良いと思います。
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最後は紫檀の切り文字表札。
かなり小さく薄い切り文字ですが、裏面に強力なネオジウム磁石を付けました。外壁に張り付ける予定だそうです。
紫檀は見た目は真っ黒ですが、その名の通り削ると木屑に紫色が見えます。でもほとんど黒色の堅い木です。
紫檀や黒檀は高価で貴重な木材なのでなかなか大きなものは手に入りにくいですが、切り文字程度の材料はあります。
早く梅雨だけでも開けてほしいですね。